友情結婚

ゲイなのに、わざわざ結婚した理由

私はゲイで、レズビアンの方と結婚しました。

今の時世、独身なんて珍しくないし、「わざわざ、そんなややこしい結婚しなくてもいいんじゃない?」と思う人も多いと思います。実際に、私も他人の事なら、そう思います。でも、自分自身の事となると、違ったりするんですよね。

前の投稿で、「友情結婚」を選択した理由を書いたので、今回はなぜ、結婚したのかを書きたいと思います。

結婚した理由の、現時点の結論は4つだと思いました。

1:言い訳するのが面倒くさい

2:独身と思われたくない、彼女がいないと思われたくない

3;世間体的に楽、既婚者の方が、社会的信用度が高い

4:自分をゲイだと意識したくないとか、ゲイというくくりで、くくられたくない気持ちが、心の根底ある。

一番目の「言い訳するのが面倒くさい」というのですが、私は27歳で結婚したので、結婚しないの?と聞かれた事は、ほとんどありませんでしたが、将来聞かれたら嫌だなとは思っていました。あと、彼女いないの?とか、恋愛の話をされるのも嫌でしたね。別に、返答案を用意しておけば良いのですが、考えるのも面倒くさいし、後々の会話の辻褄合わせを考えるのも面倒くさいんですよね。また、思ってもいない事を言うのも意外とストレスなんですよね。なるべく、事実に基づいて会話した方が、楽だし、楽しいし、矛盾が生じにくいんですよね。結婚した事で、嘘をつく必要になる状況になる事が減ったと思います。

二番目の理由ですが、自分は小さい人間なので、人に良く思われたいとか、変に思われたくないとか、自分を良く見せたいというのがあるのだと思います。そのため、彼女がいた事がないとか、童貞だと思われたくないという思いがあったと思います。

別に彼女がいない事も、童貞である事も全然悪くないと思いますし、逆に彼女がいる事が偉いとも思わないし、自慢にもならないと思います。友人や知り合いが、童貞だろうが、経験者だろうが、どちらでも構いません。そうは思っていても、自分の事となると、違うんですよね。人並みに交際経験があると思われたいという見栄があるんですよね。実際、私は彼女がいた事はないですし、子供もいますが、女性とセックスをした事もないです。ですが、結婚していれば、少なくとも、童貞に思われる事はないですよね。

三番目の理由として、昔は結婚して一人前になるみたいな風潮があったと思います。現代では、そういう思想は少なくなってきていると思いますが、それでもまだ、そういった固定観念や常識が我々の潜在意識の中に少なからず残っていると思います。社会人として、生きていく上でも、結婚していた方が、独身の人よりも、社会的信用度は高いと思いますし、居心地は良いと思います。

四番目の理由ですが、これは普段あまり意識していないですが、深層心理として存在しているような気がします。または、知らぬ間に、敢えて意識しないようにしているのかもしれません。

ブログでも、自分はゲイだと書いていますが、実は、そう書く事だけでも、違和感というか、抵抗を少し感じてしまっています。十数人の人にカミングアウトした事があるのですが、その時も、ダイレクトに「自分はゲイだ」とは言わずに、女性に興味がないとか、ぼやかした言い方をします。なぜか、ゲイという言葉を口にするのも抵抗があるんですよね。

また、私は同世代のゲイの友人がいませんし、欲しいとも思っていないです。なんか、ゲイである自分を見ているようで、嫌なのかもしれません。ビデオに映った自分を見たり、自分の声を聞いたりするのが恥ずかしいような感じに似ているのかもしれないです。

別に、私は、同性愛の人が、異性愛者に劣っているとも、優れているとも思っていませんし、同性愛者でも、異性愛者でも良い人もいれば、悪い人もいると思っています。それでも、引け目を感じてしまうのは、今までの歴史の中で、ゲイの人達は、虐げられてきましたし、現代でも、同性愛である事が見つかると、鞭で打たれまくってから、死刑にされるような国もあります。先進国でも、同性愛者を、差別したり、馬鹿にしたり人は、結構いると思います。そういうのを、性的欲求がなかった小さい頃から、植え付けられてしまっているから、自分をゲイとして意識したくなんじゃないかなと思います。周りにも、同性愛を公言している人はいなかったから、変な人とかいう意識があったのかもしれません。まあ、それでも、私はゲイであることに悩んだ事はないですけどね。

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